中学受験に向けて、多くのお子さんが塾での勉強を選びます。一般的な塾では集団指導が主流で、全ての生徒に同じ教材と指導が提供されます。しかし、お子さん一人ひとりには得意なことや苦手なことが違うため、塾の教材だけでは完全に理解できない場合もあります。
そんな時におすすめなのが、市販されている参考書や問題集の活用です。問題集を上手に使うことで、学力を大きく伸ばすことが可能ですが、選び方は慎重に行う必要があります。
中学受験のたくさんある問題集の中で、どれを選んだらいいか迷うことはありませんか?この記事では、中学受験を乗り越えたお子さんたちが愛用していた問題集を15冊紹介します。ぜひ参考にしてみてください。
中学受験 社会の問題集&参考書選びのポイント
まず、問題集はどういったポイントで選べばよいのでしょうか。まず、問題集はどういったポイントで選べばよいのでしょうか。
自分の課題に合ったもの
市販されている問題集を見ると、その種類の多さに驚くものです。当たり前ですが、全く同じものというのは一つもありません。どの問題集をとっても、それぞれに特徴があります。
そこで、問題集を選ぶにあたってはそれぞれの課題が克服できるものを選ぶようにしましょう。例えば、基礎内容が苦手な人が記述対策の問題集を取り組もうとしても、全く理解ができません。
基礎内容が苦手な場合には、その理由を考えて選ぶことが大切です。具体的には知識が頭に入っていないのなら一問一答式のものを選ぶようにします。基礎内容でも白地図が頭に入っていないようなら白地図問題集が効果的です。このように苦手な単元や状態を考えて問題集を選ぶことで効果的な学習が進められます。
使い勝手のいいもの
人によって使い勝手のいい問題集というのは違います。例えば、空き時間に取り組みたい場合には、持ち運びできるようにコンパクトなサイズのものが便利です。しかし、自宅でしか取り組まない場合には、サイズが大きい方が文字も大きく使いやすいという場合もあるでしょう。
また、厚さも薄いものを解いて達成感を早めに味わうのが良い場合と、じっくり時間をかけて取り組んだ方がいい場合もあります。紙質も書き込むことを想定するとザラザラしたほうが書きやすいですし、白すぎると目が痛いと感じたり、赤シートで消すタイプは見にくいと感じたりと人によって同じ問題集でも使いやすいと感じるかどうかは異なります。
そこで、可能であれば問題集を活用する本人が実際に触れてみて使いやすい、取り組みやすいと感じるものを選ぶようにしましょう。一問一答式の問題集や記述式の問題集など、同じタイプの問題集でも様々な体裁のものが販売されています。実際に手に取ってみて、見やすいもの、使い勝手がよさそうなものを子ども自身に選ばせることで、購入後に子どもたちが全く取り組まないということが避けられます。
一冊で完結させないようにする
たくさんの問題集を購入するとなると解ききれるかという不安もありますし、費用も掛かります。塾から配布される教材もたくさんあるので、できたら1冊で完結させたいと考える保護者も多いです。
たしかに1冊ですべてに対応することができれば理想的ですが、実際にはなかなかそのようにはいきません。なぜなら、子どもたちも問題集に取り組めば一つ課題が解決し、別の課題解決が必要になるためです。
そこで、基礎力をつけるもの、実践練習のものなど、複数の問題集を使うことを想定して購入をするようにしましょう。勉強が進むにつれて子どもたちの課題も変わってきますから、最初から受験の直前まで使えるものを購入するというよりは、薄い冊子のものや基礎に集中したものなど短期間で仕上げられるものに取り組み、状況に応じて新たなものを追加していくことが望ましいです。子どもたちも「全部解いた」という達成感はモチベーションアップにもなりますし、自信につながります。
中学受験 社会の問題集&参考書おすすめ比較ランキング
では、具体的にどのような問題集が中学受験対策として効果的なのでしょうか。おすすめの問題集を順番に紹介していきます。
中学受験 社会の問題集&参考書 第1位 コンプリートマスター
中学受験 社会の問題集&参考書第1位に輝いたのは、CDとテキストの最強タッグで学習できる「コンプリートマスター」です。まずはCDを使って耳で学習した後は、テキストでインプット、最後に問題集で学習するという最強3ステップで着実に暗記させることができます。
中学入試の社会は重要なポイントやキーワードが似ています。そのため、コンプリートマスターであれば、中学受験に必要な重要ポイントやキーワードをCD&問題集でしっかりと身につけられます。
CDを聞いて土台固めから行うので、「暗記」が重要な社会の学習がスムーズとなります。CDは何度でも聞き返せるのも魅力です。偏差値を短期間で上げたい、中学入試対策をしっかり行いたいお子様におすすめです。
中学受験 社会の問題集&参考書 第2位 プラチナインプット
「プラチナインプット」は、社会の重要ワードを効率よく暗記ができる教材になります。暗記がすべての社会では、どれくらい重要ワードが暗記できているかが鍵となります。こちらの問題集では、そんな地理・歴史・公民の重要ワードを覚えやすい順番で出題しています。一問一答形式ではなく、穴埋め問題で暗記できるため、理解も深められ知識定着もしやすくなります。
まずは暗記を行い、次に赤シートで正解を隠しながら学習、覚えられなかったキーワードの問題番号をチェック、繰り返し覚えることで入試でも発揮できる実力をつけることができます。暗記が苦手、短時間で効率よくインプットする学習法が必要なお子様にピッタリです。
中学受験 社会の問題集&参考書 第3位 プラチナアウトプット
「プラチナアウトプット」は、暗記した土台を演習問題でより強化していくためのテキストになります。せっかく勉強をして暗記できた重要ワードも演習問題で答えられなれば、本番でも力を発揮することができません。そんな時に役立つ問題集がアウトプットに特化したこのテキストです。
実際に入試で出題された問題から、一問一答形式で出題しています。各単元(地理・歴史・公民)で出題傾向の高い問題を網羅しているため、中学入試の実践力を短期間で身につけることができます。さらに、プチ講義CDでプラスアルファの知識も身に付きます。
中学受験 社会の問題集&参考書 第4位 コアプラス(SAPIX)
難関校合格に定評のあるサピックスが販売している数少ない市販教材の一つです。サピックスではオリジナル教材が用いられており、なおかつ急な改訂にもすぐ対応できるよう、プリント学習が基本となっています。そのため、外部に販売されているテキストというのはごくわずかです。サピックスに通わなくてもメソッドを知ることができる、という点でも人気を集めています。
教材は基本的に入試で出題される重要事項のなかでも「コア(核)」となる知識を選んでまとめた内容になっています。そのため取り組むことで入試に必須の知識を身につけることができるのです。問題集は一問一答形式になっており、付属の赤シートを使えば答えを隠して取り組むことができます。
その場ですぐ答えを確認しながら進められるということで、すき間時間の活用に役立つ教材です。基礎的な知識が詰まっているからこそ、何度も繰り返して覚えていない部分をつぶしこんでいくことが望ましいです。
中学受験 社会の問題集&参考書 第5位 社会メモリーチェック(みくに出版)
中学受験塾として有名な日能研が出版している問題集です。地理・歴史・公民から80項目を抜粋し、1日1項目取り組むことで3か月ほどで社会全範囲の総復習をすることができる仕組みになっています。
すべての単元を総復習できるため、自分の不得意分野がわからないという人や、全体の流れをつかみたい人、短期間で総復習の機会を設けたい人に向いている教材です。
問題集だけでなく、要点のまとめページが用意されているので、ただ問題を解くだけでなく、間違えた部分の解説で知識の確認も同時に進めることができます。最初にすべて解いたら、2周目以降は間違えたものや苦手なものを中心に進めていくと効率的です。
中学受験 社会の問題集&参考書 第6位 中学入試 でる順過去問 社会 合格への1008問(旺文社)
「中学入試でる順過去問」シリーズは、中学入試の問題集としては人気の問題集の中の一つです。名前の通り、入試問題の出題傾向を分析して「でる順」(頻出順)に問題が掲載されています。問題数も1008問とボリュームがあり、基本的な内容から思考力を問うような入試直前に取り組みたいものまで網羅されています。
勉強する時期に合わせて基礎内容のみに取り組んだり、難易度の高めのものに取り組んだり、と時期に合った活用方法が可能です。すべて解くことで入試のトレンドにあった対策を進めることができます。巻末には入試対策の問題も用意されており、普段の復習から入試直前の対策まで長く使うことのできる内容になっています。
中学受験 社会の問題集&参考書 第7位 社会 教科書ワーク(文理)
社会の基礎内容から抜けているものがあるとか、極端に苦手意識がついてしまっている、とかという状況の人におすすめの1冊です。小学校の社会から復習をすることができるので、基礎からしっかりと復習することができます。また、ドリル形式なので毎日の学習にも負担なく取り入れやすいです。1日あたり3枚ほど取り入れても普段の塾の学習に支障なく取り組むことができるでしょう。
学校の問題レベルだから簡単とか、取り組む必要はないとかと思われてしまうこともあります。しかし、出題形式が変わると手も足も出せないタイプの子や、図のインプットができていない子にはとても有効な教材です。
基礎から積み直すこと、普段のテキストとは異なる出題傾向に触れること、カラーの図や写真を見ること、によって知識を正しくインプットするのはもちろん、アウトプットの練習にもなります。勉強しているはずなのになかなか点数に結びつかない、という人が自信をつけるためにもおすすめできる教材です。
中学受験 社会の問題集&参考書 第8位 中学入試 社会 実力突破(受験研究社)
社会の全体像が理解できていて、もう少し細かいところの知識を身につけたいという人におすすめの教材です。問題集としては要点とポイントが最初にまとめられており、復習をしてから問題に取り組める構造となっています。解説が丁寧なので、間違えた問題の確認の際に教科書を出してくる手間がかかりません。
問題集に収録されている問題は、過去問から出題されており、なおかつ難易度順に並べられています。そのため、段階的にレベルを上げての取り組みも可能です。問題レベルとしても、中堅校に対応できる難易度のものまでは掲載されているので、長い期間じっくりと取り組むことができる1冊になっています。
中学受験 社会の問題集&参考書 第9位 ウイニングステップ(みくに出版)
こちらも日能研から出版されている問題集です。こちらは、各単元でレベルが3段階に分かれており、レベルに応じた学習をしたいというときに便利な仕様になっています。取り組んでいくことで基礎の定着から実践的問題へのレベルアップが可能です。
小学校5年生用と6年生用があり、学年ごとに合った対策を進めていくことができます。地理のみ、歴史のみ、など明確に苦手がある場合にはその分野だけ取り組むのも良いでしょう。
中学受験 社会の問題集&参考書 第10位 これでわかる社会(文英堂)
これでわかる社会は、問題集だけでなく参考書もセットになっています。そのため、問題集でわからなかったものをすぐに参考書ページで確認することができますし、参考書で知識の整理もすることができます。塾のテキストと問題集と、両方出して行き来するのが面倒という人、すべて1冊にまとめて持ち歩きたい人に便利な教材です。
教材としてのレベルも高く、学習の要点が一目で分かるようになっています。大切な部分が赤字になっていたり、強調されていたりするので、何から確認したらいいかわからないという人にとっては、最初に覚えるべきもの、頻出のものが明確になり、知識の積み上げが進めやすい形になっています。
中学受験 社会の問題集&参考書 第11位 小学校高学年・自由自在・社会問題集(受験研究社)
自由自在は昔からある中学受験向けの王道教材であるため、保護者の中でも目にしたことがある人の多い教材の一つです。中学受験対策教材として、塾に通わず家庭学習で受験をしようとする家庭でも多く用いられています。「小学校高学年・社会・自由自在」という参考書タイプの教材もあり、併用して進めることで知識の確認をしながら問題演習を行うという流れを作ることが可能です。
教材としては、基礎の内容から難関校対策の問題まで網羅がされています。そのため、この1冊で受験勉強を完結させたいという人に向けた教材です。難易度が3段階に設定されており、なおかつ知識のまとめページも設けられているので、問題集でありながら単元内容の流れをつかむ参考書としての活用もできます。
中学受験 社会の問題集&参考書 第12位 中学入試 実力突破 社会(中学入試指導研究会)
中学入試の要点が簡潔にまとめられており、なおかつ一問一答や入試問題形式の設問など、様々なタイプの問題に取り組むことができる問題集です。グラフや図での説明を多用しており、近年入試でよく出題される思考力を問うような問題の対策にも有効です。「消えるフィルター」という赤シートで重要部分が隠れる仕様となっており、何度も重要語句を繰り返し確認できるようになっています。
解説は別冊になっているので、問題を解いた後の答え合わせも進めやすいです。内容も説明がわかりやすく書かれており、なおかつ解説や解き方部分には参考内容や注意点といったものも書かれているので、問題以外の周辺知識を確認するのに便利です。もちろん出題されている問題は入試問題の中から頻出のものを選んでおり、取り組むことで入試対策として必要な知識が網羅できるようになっています。
中学受験 社会の問題集&参考書 第13位 小学 100% 丸暗記 白地図&用語ːマンガと地図で楽しく覚える!(受験研究社)
重要語句や白地図を楽しみながら覚えるのにおすすめの問題集です。「イラゴロ暗記」というマンガと語呂合わせのページがあり、重要語句を楽しみながら身につけることができます。特に社会が苦手な人、短時間で重要語句をインプットしたい人に向けた教材といえるでしょう。
もちろん内容は基礎的な問題だけでなく発展的な内容にも対応しています。「入試サポート」といった入試問題に準拠した内容だけでなく、選択問題や記述問題といったものも設けられており、中学受験の出題形式には合致した内容です。
チェックテストも設けられており、赤字はシートを乗せれば消える仕組みになっており、空欄補充問題としても参考書部分を活用できます。何度も解くことができる仕様になっているので、地理分野の知識を完成させるまで反復することができる問題集です。歴史の年号や日本の歴史の問題集もあり、合わせて利用するのも良いでしょう。
中学受験 社会の問題集&参考書 第14位 中学入試用重大ニュース社会&理科の時事問題対策(栄光ゼミナール)
入試問題でも頻出の時事問題は、その年の出来事をもとに出題されるため、塾の教材には記載されていない内容が出題されます。そこで直近の時事問題をまとめた問題集に取り組むことが必要です。
この教材は、前半部分で理科と社会の重大ニュースがマンガで書かれており、知識のインプットも行うことができます。解説ページのマンガの後には問題も用意されており、入試で出題されそうな問題も解くことができるので、知識のインプットが完璧にできる教材です。
時事問題対策の問題集は様々な出版社から販売されています。栄光ゼミナールのものが重要事項を絞っており、なおかつ説明と問題とセットになっているため取り組みやすいでしょう。理科と社会が一緒になっているため、一気に理科社会の入試対策ができるという点でも便利です。
中学受験 社会の問題集&参考書 第15位 中学入試まんが攻略BON!政治・国際(学研教育出版)
中学入試の中でも政治や国際問題には苦手意識を持っている人が多いです。この教材では、マンガ形式で気軽に楽しみながら読むことができ、後半の問題で実践練習をできます。マンガの内容も充実しており、中学入試でよく出題される内容については、重要ポイントがつけられていて抑えるべきポイントが明確でわかりやすいです。
章末にはまとめの問題と一問一答の問題、巻末に入試問題も付属しているので、1冊で参考書と入試対策問題集の役割を兼ね備えています。手軽に読み物としても楽しんで、内容を理解したら実践問題に取り組むという流れがスムーズに作れて、休憩時間にも気軽に手に取れる1冊です。
中学受験 社会の問題集&参考書を購入する際の注意点
問題集は購入するだけでは意味がありません。きちんと成果を出すために以下のことに注意をするようにしましょう。
取り組む前に子どもとルールを決める
問題集を解くにあたり、子どもたちときちんとルールを決めておくことが大切です。子どもたちも、学校に行き、その後に塾に通って合間に宿題をしているのでとても忙しく、余白はほとんどありません。その中に問題集を解く時間を組み込むとなると、綿密に計画を練る必要があります。事前に問題集を購入する前に、いつ、どの時間に取り組むか、1度にどのくらいの問題を解くのか、ということを確認し、子どもたち自身もやり切れるのかどうかを確認することが大切です。
大人が勝手に決めて必要だからと持ってきても、子どもたちは「勝手にやれって言われた」という認識であり、モチベーションも上がりません。きちんと話し合いをして、どのように取り組むか、ちゃんと取り組むことができるのか、というイメージがつかめておくことで、問題集も自分の状況に合ったものが選びやすくなりますし、行動に責任が持てるようになります。
保護者も協力する
基本的に、問題集を購入して取り組むのは塾の勉強とは別に個人的に取り組む課題です。そのため、かなり無理やり時間を作って取り組むことになります。子どもたちだけで問題集を開いて毎週のノルマに取り組む、というのはとてもハードルが高いことです。
そこで、子どもたちがうまく進められるよう保護者も協力するようにしましょう。協力といっても、ガミガミと「問題集やったの?」とか「そろそろやりなさい」といった声をかけることではありません。子どもたちが気持ちよく問題集に取り組める仕組みを作ることです。
例えば、夕飯とお風呂の時間の間に10分ほど余裕を作り、問題集ができる時間を用意したり、休みの日には一緒に勉強する時間をつくったり、といったことができると理想的です。
また、子どもたちが忙しい場合には、ドリルを切り取ったりコピーを取ったりしてその日のノルマを机の上に置いておいてすぐに取り組めるようにしておくことも良いでしょう。基礎内容は理解していて、反復練習のときには、答え合わせは保護者が担当するのも有効です。
このように、保護者がうまく介入することで、子どもたちの負担を軽減して問題集に取り組めるよう配慮をすることも、コンスタントに課題を進めるのに重要な要素となります。
中学受験 社会の問題集&参考書比較ランキングまとめ
この記事では、社会の勉強で活用したいおすすめの参考書とその選び方を紹介しました。たくさんある問題集も、様々な仕様のものがあり、人によって使い勝手がいいものは違います。周りの人が良いと言っているものでも、目的と合っていなかったり、使う場面が違ったりすればあまり効果のないこともありますから、用途や目的をよく考えて選ぶようにしましょう。
また、問題集は購入しただけでは意味がありません。取り組むことがとても重要です。どのような仕組みを作って取り組んでいくのか、購入前に家族でよく話し合ったうえで取り入れるようにしましょう。
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