中学受験 公民の勉強法を完全まとめ!苦手を得意に変えられるおすすめの勉強方法とは?

中学受験 公民の勉強法

中学受験の社会の中でも、公民分野は特に苦手とする子が多い分野の一つです。多くの子が公民に対して「難しい」「わかりにくい」「関心が持てない」といった印象を持っていることがあります。しかし、正しいアプローチをすれば、公民は決して難しい科目ではありません。

公民を苦手と感じる子には、学習方法を見直すことで、成績のアップが期待できます。まずは、なぜ苦手意識を持っているのか、その原因を明確にしましょう。

この記事では、公民が苦手な子向けの学習方法をご紹介します。お子さんが苦手と感じる理由を理解しつつ、これから紹介する対策を用いて、苦手分野の克服を目指しましょう。

目次

中学受験 公民の勉強法【公民が苦手を得意にできる】

公民が苦手なお子さまへの対処法を5つ紹介します。これを参考に、ぜひ苦手を克服してみましょう。

日本国憲法の条文をきちんと覚える

公民を学習するにあたって、初めに学習する単元が「日本国憲法」です。中学受験の入試問題では日本国憲法の条文を穴埋めで解答する問題が頻出しています。とはいえ、すべてを暗記する必要はありません。空欄を埋める形式で出題される所は、ほぼ決まっているといっても過言ではないためです。

具体的に、良く出題されるものとして、以下の4つがあります。

第一条 天皇は、日本国の「象徴」であり日本国民統合の「象徴」であって、この地位は、「主権」の存する「日本国民」の総意に基く。
第九条 日本国民は、正義と秩序を基調とする国際平和を誠実に希求し、「国権」の発動たる「戦争」と、「武力」による威嚇又は武力の行使は、「国際紛争」を解決する手段としては、永久にこれを放棄する。
第二十五条 すべての国民は、「健康」で「文化的」な「最低限度」の生活を営む権利を有する。
第四十一条  「国会」は、「国権」の最高機関であって、国の「唯一の立法機関」である。

これらの条文は覚えておくことが望ましいものです。条文は言葉の意味が近くても言葉が違うと不正解とされます。しっかりと正確に覚えることが大切です。

中学受験の公民用語を理解する

地理や歴史に比べて、公民は覚えるべき用語は多くはありません。そのため、中学受験で出題される範囲は限られているため、しっかり学習することによって、点数を獲得しやすい分野になります。

しかし、ずっと丸暗記して乗り切ってきたお子さまに関しては、厳しい分野でもあるのです。
公民を学習していくにあたって、基礎知識は本当に大切です。公民は、日常でなじみがない分野なので、言葉が難しい、憲法の説明ができない、などと感じる受験生が多いです。
しかし、近年中学受験の入試問題は、記述問題やしっかりと理解できているかを問う問題が多くなってきています。そのため、公民用語をしっかりと正確に理解するのは、大事なことなのです。

ニュースや選挙特別番組などを利用する

普段からニュース番組を見ているお子さまは、間違いなく公民に強いでしょう。とくに現代社会にからんでいる時事問題は有利です。とはいえ、興味がないのに無理にニュース番組を見せてもほとんど身につかず、あまり意味がありません。まずは生活にニュース番組を組み込んでみてください。

さらに、このニュースについてどう思う?などと声掛けすることも有効です。そのとき、もしもお子さんが見当違いな意見をしたとしても「それはおかしい」とか「間違えている」といった否定からはじめるのは辞めましょう。苦手意識がさらに強くなったり、質問されても答えたくなくなったりというよくない状況に入ってしまいます。

もちろん、間違えていることへの指摘や認識をただすことは必要です。そこで、最初に「○○というように考えたんだね。」というように意見を受け止め、その後、少しずつ正しい知識を伝えていくようにしましょう。

新聞を読む

子どもに新聞を読ませたほうがいいのか?と考える保護者の方も多いのではないでしょうか。結論としては、絶対ではありません。どちらかというと、読まないよりは、読んだほうがいいという程度です。

ただし、大人が読むような一般新聞を、小学生が読んだところで、きちんと理解することはできません。そこで取り入れたいのが子供向けの新聞です。現在、朝日新聞の「朝日小学生新聞」読売新聞の「読売KODOMO新聞」毎日新聞の「毎日小学生新聞」の3種類が発行されています。

中学受験用とうたっているわけではないのですが、かなり中学受験に役立つ内容になっています。活字を読むことが好きな子であれば、取り入れると知識が深まり、効果的でしょう。

漢字で正確に覚える

中学受験では、意外と難しい漢字を覚える必要があります。最近では、記述問題で漢字指定されることも多いです。語句を覚えていても、漢字で書けなかったり、間違った漢字を書いてしまったら、当然不正解になってしまいます。そうならないためにも、漢字で正確に覚えるようにしましょう。

しかし中には、もともと漢字が苦手なお子さまや、頑張っても正しく書き写すことができないお子さまもいます。その場合は、保護者の方が見直しをしてあげましょう。

お子さま自身が答え合わせしても、漢字が苦手なお子さまは見落としてしまうことがあります。間違えてしまっているところを指摘し、正しい漢字を書くということを繰り返すことによって、正しく書けるようになっていきます。

また、何度練習しても書けない漢字がある場合は、目にする機会を増やすことが大切です。書き出して、すぐに見える所に貼るなどして対策しましょう。

中学受験の公民が苦手なお子さまにはスタディアップの教材もおすすめです!

スタディアップの教材は、短期間で効率良く学習することが可能です。公民の「数字と対比」がしっかりと理解できて覚えることができる構成になっていて、塾の授業以上のクオリティで公民の家庭学習をすることができます。

学習の流れとしては、まずは「コンプリートマスター公民」で本格的な授業を受けます。その後「プラチナインプット」で重要なキーワードを覚え、「フラッシュカード公民」を使い、スキマ時間や移動時間に知識を定着させます。このように順序だてで教材が揃っているため、子どもたちも学習のルーティンをすぐに身につけられるでしょう。

さらに公民を得意科目にしたい、得点源にしたいお子さま向けの教材もあります。その際は「プラチナアウトプット公民」をプラスαで使うことがおすすめです。「プラチナアウトプット公民」は、出題率の高い重要な過去問の1問1答形式の問題だけを厳選してそのまま収録しています。入試頻出の重要キーワードを重点的に覚えることができるため、実力アップにはとても効果的な教材です。

中学受験の公民に関するQ&A

中学受験の公民について多くの人が悩むことをQ&A形式で紹介していきます。

中学受験公民の漫画はどれが参考になりますか?

公民は普段聞きなれない言葉が多い分野のため、政治や社会に興味がないと苦手意識が芽生えるかもしれません。そこでおすすめなのが、公民の学習漫画です。漫画だとわかりやすい解説もあり、イラストで覚えられるので勉強に息抜きにもなるでしょう。おすすめの中学受験公民の漫画を2冊紹介します。

マンガでわかる中学社会 公民

恋愛、友情、ギャグがあるため、楽しみながら読み進められる学習漫画です。絵も可愛くて読みやすく、真面目な優等生の「青木くん」と勉強が苦手で自由奔放な「赤井くん」の掛け合いがクスっと笑えます。
公民の抽象的で難しい用語が、身近な事例を使って分かりやすく解説されていたり、重要な用語は赤字で書かれているので要点が理解しやすいです。各項目の最後には、要点がまとまっているので、実力が身に付きます。

まんが攻略BON政治・国際

中学受験公民の基礎知識が詰め込まれた漫画で、必要な情報がコンパクトにまとまっていて、参考書を漫画にしたような構成になっています。子供にとって難しい内容も絵で説明してくれるので分かりやすいのが特徴です。入試によく出る重要ポイントにはマークがついています。公民の導入や、塾のテキストを読んでも分かりにくい事項の確認に役立つこと間違いないでしょう。まんがで学んだ後は、実際にの入試問題を解いて、学習の確認ができます。

中学受験の公民が苦手な子はどうしたらいいですか?

公民は興味がない、つまらないと思っている子供も多いかもしれません。紹介した公民の漫画を読むことで、要点を押さえてから勉強できます。それにより苦手が解消され、少しでも興味が芽生えるかもしれません。

また、テレビ番組で学ぶのはいかがでしょう。NHKの番組は、身近な例から公民が暮らしとどう関わっているか解説してくれるためおすすめです。社会や政治の仕組みを題材にしている小学6年生向けの番組や、「昔話の主人公たちが訴えられたら?」という設定の法廷ドラマシリーズなどがあります。

この法廷ドラマは、裁判がどのような流れで行われているのか理解できるため、苦手意識を持った子でも興味を持つのではないでしょうか。

中学受験公民の覚え方を教えてください。

中学受験の公民は、地理や歴史に比べると覚えるべき用語は少なめで、嬉しいことに中学入試で出題される範囲は限られています。なので、しっかりと勉強すれば点数に結びつきやすい分野です。公民の用語は抽象的なので、丸暗記をするより、しっかりと理解して学習する方が良いでしょう。

公民の覚え方として、身近に触れられる漫画やテレビ番組を通じて覚えるのもおすすめです。また、YouTubeの動画を見る覚え方もいいかもしれません。ひとつひとつわかりやすく学べる学研公民の動画では、絵や図を使って難しい用語を解説してくれるので分かりやすいです。

公民で習ったことが自分達の暮らしとどう関わっているのか知ると同時に用語の意味をイメージできれば、難しい公民も覚えやすくなります。

中学受験 公民の勉強法を完全まとめ!

中学受験公民の勉強方法を紹介してきました。公民にはいろいろな勉強方法があることがわかったのではないでしょうか。最初から教科書をやみくもに覚えようとする必要はありません。公民が苦手なお子さまの場合は、子ども向けの新聞やまんが、テレビ番組を見ることから始めてみてください。

公民は日常生活では使うことが少ない分野です。そのため、まず興味を持つことが大切なのです。興味を持つことで子どもは、どんどん学習し知識が増えていきます。入試に勝つためには、ただ覚えるだけでなく、しっかり理解し説明ができて、記述問題にも対応できる力をつけましょう。

とてもややこしくて、間違いやすい漢字も、ミスしてしまうともったいないので、しっかり覚えましょう。

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